成瀬映画に登場する風景


『歌行燈』(1943年)@ NEW 2020.7.15

冒頭、名古屋公演を終えて伊勢の古市へ逗留する東京の能の名流、恩地源三郎(大矢市次郎)、辺見雪叟(伊志井寛)、
源三郎の息子・喜多八(花柳章太郎)。
古市の宗山(村田正雄)の料理屋の二階の座敷で、喜多八から「尾上町(おのえちょう)の藤屋」という台詞が出る。

ネット検索すると、古市・尾上町「藤屋」は伊勢街道沿いに実在した旅館。
現在の三重県伊勢市尾上町のバス停あたりにあったとのこと。(グーグル写真と地図赤印参照)
本作の「藤屋」がロケーションか、撮影所のオープンセットかは判別できないが
画面を観るかぎり実際のロケーションではないか。
藤屋という旅館がいつまであったのかはネット検索では不明だが、
有名な江戸時代の「東海道中膝栗毛」の中の弥次さん喜多さんがお伊勢参りで
泊った旅館としても登場している。


    

 

      


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